凱旋門賞7着の後、
有馬記念(12月22日・中山芝2500m)を目指して、栗東で調整している
キセキ(栗東・角居勝彦厩舎)。ファン投票第2回中間発表では3位に支持されており、相変わらずファンに支持され、愛されている馬。それだけに海外帰りの状態が気になるところだが、今朝4日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。
1回目のハローが終了した時間帯のCWコースで単走。馬の少ない時間帯に自分のリズムでキャンターで向正面へと入っていくが、その走りが軽い印象。これは良い意味ではなく、物足りないという気持ちでの表現だが、3コーナーからスピードに乗っていってもそれは同じ。
昨年の同時期は唸るような勢いで4コーナーを回っていたが、そこまでは感じない。ただ、時計は6F84.5〜5F66.5〜4F51.6〜3F38.2〜1F12.2秒としっかり速い数字が出ている。
個人的には馬体や走りにもっと迫力が欲しい、力感が欲しいと見てしまうが、レースまではまだ3週間ある。この中でどんどんと変化していく可能性もあるだろうし、そのあたりをしっかりと見守っていった上で、どういった評価をすべきなのか考えてみたいと思う。
(取材・文:井内利彰)