初めて古馬との対戦になった
天皇賞(秋)では6着に終わった
サートゥルナーリア(栗東・角居勝彦厩舎)。前走後は一旦放牧へ出されており、11月22日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩している。そして、今朝5日は次走予定の
有馬記念(12月22日・中山芝2500m)へ向けた2週前追い切りを行っている。
1回目のハローが終了した時間帯のCWコースへ中谷雄太騎手を背に入場。馬場入りに少しだけ嫌がる素振りを見せたが、その後はスムーズ。1コーナーから2コーナーのキャンターは前走時よりも力みがない。
ただ、2コーナーから向正面へ入る時に馬が行きそうになったので、そこは鞍上がしっかりと抑える。その指示に従い、そこではまだ加速せず、向正面は速すぎないスピードで走れていた。
そこで我慢していることもあり、3コーナーから4コーナーの迫力は抜群。最後の直線に向いても一完歩ごとの力感が素晴らしい。時計は6F81.9〜5F66.5〜4F52.0〜3F37.9〜1F11.7秒と全体が速い上に、終いもしっかりしている。現段階でこれだけ動けることが魅力だし、あとはテンションが上がりすぎないで、力強さが増していけば言うことはないだろう。
(取材・文:井内利彰)