12月2日から5日まで、英国のニューマーケットで欧州最高の牝馬市場である「タタソールズ・
ディセンバー・メアズ
セッション」が行われた。
前年よりも上場頭数が7.5%ほど少なかったことを受け、総売り上げこそ前年比4.8%ダウンの5779万900ギニーに留まったが、平均価格は前年比3.7%アップの86513ギニー(約1337万0540円)、中間価格は前年比31.7%という大幅アップの27000ギニー(417万円)という好結果となった。50万ギニーで購買された馬は、セール歴代最多の27頭に上った一方で、前年17.1%だったバイ
バックレートが今年も17.7%という低水準にとどまり、各価格帯で活発な取引が展開されたことを示している。
最高価格馬は、セール2日目に上場番号1834番として登場したコップロウ(牝10)。同馬は、18年のG1英1000ギニーを含むG1・2勝馬ビレスドンブルックの母で、トップサイヤーのキングマンを受胎して上場。
クールモアのM.V.マグナー氏が、210万ギニー(約3億0910万円)で購買している。
日本人によると見られる購買は、65万ギニー(約1億0046万円)で購買された、G3
カルヴァドス賞(芝1400m)勝ち馬カヴェイルドリー(牝5、父サンデーブレーク、ウォーフロント受胎)を筆頭に、11頭が確認されている。
(文:合田直弘)