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アルティオール、キングジョージ6世チェイス回避濃厚

  • 2019年12月16日(月) 11時00分
 スティープルチェイス2マイル路線のスーパースター・アルティオール(セン9、父ハイチャパラル)が、12月26日にケンプトンで行われるG1キングジョージ6世チェイス(芝24F)を回避する公算が濃厚になった。14日に、同馬を管理するニッキー・ヘンダーソン調教師が明らかにしたものだ。

 ナショナルハントフラットで3戦1勝の成績を残した後15/16年シーズンにハードルデビューを果たしたアルティオール。このシーズンを5戦5勝の成績で乗り切った後、16/17年シーズンからスティープルチェイスに転身。以降、昨季末まで14戦し、スティープルチェイス2マイル路線の最高峰となるチェルトナムのG1クイーンマザーチャンピオンチェイス(芝15F199y)を18年・19年と連覇したのを含めて、無敵の14連勝を飾っていた。

 今季の開幕を前にして陣営は、アルティオールの3マイル路線への参戦を公言。今季前半の最大目標をG1キングジョージ6世チェイスに置き、11月23日にアスコットで行われたG2クリスティ1965チェイス(芝21F8y)を同馬の今季初戦に選択した。

 ところがここでアルティオールは、昨季のG1アスコットチェイス(芝21F8y)を17馬身差で制した実績のあったサーネーム(セン7、父ニックネーム)の2着に敗れ、入障以来の連勝記録が19でストップしてしまったのである。

 レース後の疲労も著しく、14日の追い切りも100%満足がいくものではなかったことから、キングジョージ6世チェイスを回避する方向で、馬主サイドと意見が一致したという。

 アルティオールの次走は未定だが、ヘンダーソン師は、3マイルへの挑戦を諦めたわけではないとコメントしている。

(文:合田直弘)

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