有馬記念でラストランとなる
アエロリット(牝5・美浦・
菊沢隆徳)が、18日(水)に、菊沢調教師を背に坂路で単走の最終追い切りを消化した。追い切り後の菊沢調教師のコメント。
「前走の
天皇賞(秋)(GI・3着)は勝った馬が強かったですが、最後は2着の
ダノンプレミアムを差し返そうとしていました。強いメンバーの中で、頑張ってくれましたね。レース後は放牧に出して、こちらに戻ってきてからも順調です。前走時は
毎日王冠の疲れを取りながらの調整になりましたが、今回はレース間隔があいていて調整も余裕を持ってできました。
また状態も前走時と比較してこれ以上、上げる必要がないほど良いと思います。テンションを上げすぎないように、先週は馬の少ない木曜日をわざと選んで追い切りました。強い負荷はもう必要ないでしょうし、今週は坂路でサラっと追い切りましたが、動きも良くて予定通りここまできています。右回りがカギになりそうですが、以前は右回りでモタつく面を見せていたのが、先週の追い切りでは4コーナーを回ってから手前の替え方がスムーズでしたし、札幌で
クイーンS(GIII)で右回りでも勝っていますからね。
あと正面スタンド前での歓声で行きたがるかもしれないですが、無理に抑えず自然体で走らせらればと思います。どの枠を引いても自然とハナに立つ形が良いでしょう。2500mもカギになりそうですが、自分のペースで走らせて、道中うまく息を入れられれば持つのではないかと思います」
(取材・文:佐々木祥恵)