22日に中山競馬場で行われる
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)の舞台となる中山芝2500m。このコースについて解説していく。
なお、中山芝コースは内回りと外回りがあるが、芝2500mは内回りを使用する。
中山競馬場の芝コースの一周距離は内回りが1667.1m、外回りが1839.7m。内回りの1667.1mという数字は四大場(東京・中山・京都・阪神)の中ではもちろん最少で、ローカル場と変わらない。小回りコースという認識でOKだ。とはいえ、高低差5.3mは
JRA全10場で最も大きく、単純にスピードだけでは押し切るのは簡単ではない。広いコースでスローペースからの瞬発力勝負が標準となっている昨今において、希少性の高いコースなのだ。
中山芝2500mは外回りコースの向正面スタート。初角となる3コーナーまでは192mと短い。1周目のスタンド前、そして最後の直線と2度の坂越えがあるため、タフさ、スタミナが問われる。それと同時に、コーナーを6回まわることになるため、器用さも必要。向正面の下りからレースが動きだし、ゴールまでの持久力勝負となる。ゴール前の直線は310m。
5回中山は全日Aコースで行われ、
有馬記念は8日目にあたる。4回中山で温存されていたAコースが開放される形になる5回開催は馬場コンディションが良好で、実際に初日から高速かつイン有利の決着が目立っていた。しかし、開催6日目となった先週日曜からは徐々に時計を要するようになってきている。また、雨の予報も出ている。
コース形態上、基本的には内枠から器用に立ち回れるタイプが有利なのは間違いないが、差し馬にもチャンスが出てきている印象で、先行タイプが揃っている今回、展開一つで結果が大きく変わってきそうだ。