12月26日(木曜日)にスタートする予定だった
カリフォルニア州サンタ
アニタ競馬場の冬春開催が、順延されることになった。
週の前半から中盤にかけて、激しい雨が断続的に降るとの予報が
カリフォルニア南部に出ているためで、主催者は開幕を予定より2日遅れの28日(土曜日)とすることを決めたのだ。26日に予定されていた3歳馬のG1
マリブS(d7F),3歳牝馬のG1ラブレアS(d7F)を含む4重賞は、いずれも28日に組み直される一方、もともと28日に組まれていたG1アメリカン
オークス(芝10F)ら2重賞も予定通り行われるため、28日は3つのG1を含む6重賞が行われるという、豪華なカードとなった。
クリスマス明けの26日の開催は、サンタ
アニタにとって年間スケジュールの中でも目玉の開催で、昨年も4万人以上の観客を動員し、2000万ドル以上の馬券売り上げを記録している。これを失うことは興行的に大きな痛手だが、その一方で、サンタ
アニタでは昨年の冬春開催以降、レース中や調教中の事故で37頭もの現役馬が命を落とし、州競馬委員会から安全面の見直しを通達されたばかりである。荒天で開催を強行し、万が一にも事故が起きては、競馬の存続そのものが危うくなりかねない状況だけに、早めに手を打たざるを得なかった模様だ。
(文:合田直弘)