有馬記念が終わり、今週は
ホープフルSが行われます。昨年は
サートゥルナーリアが勝ったようにクラシックを見据えたメンバーが集まりますが、今年は非常に豪華なメンバーが揃いました。先週は
アーモンドアイが敗れて
リスグラシューが圧勝しましたが、能力はもちろん、馬場や条件への適性も大きくそのあたりも影響してきます。今回は馬体的見地からどういう馬がこのレースに合いそうか考え、有力馬について馬体的考察をしていきましょう。
まず、今の中山の馬場はスタミナやパワーが問われる馬場状態です。
オルフェーヴルなどの
ステイゴールドの系統や、
ハーツクライ産駒などが最も適性が高い馬場です。
ディープインパクト産駒も好走はしているのですが、基本的に馬格があってパワーがあるタイプが走っています。脚質的には基本的にポジションは取りたいところ。
先週の
有馬記念はペースが速く、最後方から駒を進めた
ワールドプレミアが3着に入りましたが、その他のレースではうまく立ち回った馬が上位に来る場面もよく見られました。今回のメンバーでは先週ほどのハイペースは考えづらく、ある程度のポジションが取れることはアドバンテージになりそうです。これらのことを踏まえて、今回の有力馬を考察していきましょう。
まずは、
コントレイル。前走の
東スポ杯2歳Sがレコードで圧勝。そのときは手先が軽いこの馬にとっては絶好の馬場でした。450キロ台と馬格はありませんが、母系のアンブライドルズソングの特徴が出ていて、非常に筋肉の質が強いので、ある程度パワーの要る馬場もこなせそうです。ツナギにある程度長さがあり、無駄な肉量もないので距離に関しても問題ないでしょう。前走時よりもさらにトモに実が入っているので、ここも当然有力と考えて良いでしょう。
ヴェルトライゼンデは
ドリームジャーニー産駒らしく、ツナギが深めで四肢の柔らかさが伝わっています。筋肉も柔軟で量もなかなかのもの。条件、馬場ともにピッタリと考えて良いでしょう。胸前も発達していて心肺機能も強そうですし、ここもまず上位争いに持ち込めるでしょう。
続いて、
オーソリティ。
オルフェーヴルの産駒はやや骨が太目でツナギが深く、飛節も曲飛気味の馬が多いのですが、この馬はまさに典型的なタイプ。上体の筋肉量もあって、その筋肉の質も緩めで、今の馬場にピッタリです。胴の長さも特徴的で、母系の
シーザリオの形も良く出ています。これだけスタミナタイプの馬体で、前走は上がり3ハロン33秒8の脚でまとめているあたりにも素質を感じさせます。
ワーケアは、とにかくトモの筋肉量が多い馬体。腹袋もどっしりしていて、非常にパワーを感じさせます。それでいながら手先に重苦しさはなく、かなりの素質を感じさせます。2戦とも東京で強い競馬を見せていますが、
ハーツクライ産駒でもちろん今の馬場は合いそうですし、むしろパフォーマンスとしてはさらに高くなりそう。ここでも上位争いは可能でしょう。
これらの4頭が人気になりそうですが、どれも馬場はこなせそうですし、そのなかで上げ下げが必要になってきそうです。そのあたりについては当日、『
ウマい馬券』にて現地からの直前情報でお届け致します。
(文=古澤秀和)
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