ホープフルSは中山芝内2000の重賞らしく、ロベルト系や
ステイゴールドの血が強いレースだ。17年は
タイムフライヤーと
ジャンダルム、ロベルトの血を引く馬のワンツーだった。
ステイゴールド産駒も17年8人気3着
ステイフーリッシュ、16年8人気2着
マイネルスフェーンと穴をあけている。ここでは
ステイゴールドの孫にあたる
ヴェルトライゼンデ、
オーソリティ、
ブラックホールの3頭にスポットを当ててみよう。
ヴェルトライゼンデは、
ワールドプレミアや
ワールドエースの弟で父が
ドリームジャーニー。黒光りするしなやかな馬体は母方のドイツ血脈の影響を感じさせ、なかなか奥の深い中距離馬だ。血統的には晩成型で、
ワールドプレミアが3歳秋についに本格化したように、まだまだこれから強くなってくるはず。
父
オルフェーヴル×母
父シンボリクリスエスの組み合わせは、
オーソリティや
エスポワールなどが出て高確率で成功している。
シンボリクリスエスは
ノーザンダンサーの血をまったく引かないので、
ノーザンダンサーの強い種牡馬との配合が成功しやすい(
オルフェーヴルは
ノーザンテースト4×3)。
母ロザリンドは
エピファネイアの全妹にあたり、底力も十分な血統だ。
シーザリオ特有の臆病な気性を受け継いでいる可能性も高く、多頭数で揉まれたときにどうかだろう。
ブラックホールは父
ゴールドシップ×母
父キングカメハメハで、母
母ブルーリッジリバーは
桜花賞2着の活躍馬。
父ステイゴールド系×母
父キングカメハメハ系の配合はナ
スペリオン的な斬れがオンになりやすく、
インディチャンプや
タガノディアマンテなど斬れ味で差すタイプがよく出る。本馬も前肢がきれいに伸びるス
トライドで、先週の
有馬記念のように外差しが効くバイアスや展開になってほしいところ。
(文=望田潤)
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