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京都金杯・G3」(5日、京都)
年頭の一戦を鮮やかに飾った。2020年のJRA関西重賞第1弾を制したのは、3番人気の
サウンドキアラ。明け5歳、2度目の重賞挑戦でパワフルな末脚を繰り出し初タイトルを獲得した。
「思い描いていた通りのレースができました。抜け出してからソラを使うので注意していましたが、最後までいい脚。強い競馬でした」。18年5月に京都で500万下を勝って以来、久々のコンビでも人馬の呼吸は絶妙。会心の勝利に、松山からは笑みがこぼれた。
道中は5番手でじっくりと追走。4角で抜け出そうとする3着馬を射程圏に入れて早めにかわすと、ゴール前で迫る
ダイアトニックを1馬身1/4差で封じ込んだ。これで京都では7戦5勝。阪神で見せる詰めの甘さがうそのような力強さだった。
「ジョッキーと話していた通りのレースができた。うまく乗ってくれましたね」と安達師は、昨年JRA91勝とキャリアハイの成績を収めた鞍上の手腕を称賛する。「ハンデ53キロも、微妙に時計のかかる馬場も良かったんだと思う」と謙遜したが、ここにきて一気に輝きを増していることも疑いようがない。
春の目標はヴィクトリアM(5月17日・東京)で「ひと息入れるか、京都牝馬S(2月22日・京都)を使うかはこれから考えます」。今回のVは、さらなる飛躍への序章に過ぎない。春のマイル女王を目指し、遅咲きの
ディープインパクト産駒が加速していく。
提供:デイリースポーツ