12日に京都競馬場で行われる
シンザン記念(3歳・GIII・芝1600m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる3回の馬券絡みは
ディープインパクト。2回で
ロードカナロア、
マンハッタンカフェ、
ハーツクライ、
ヴィクトワールピサ、
ハービンジャーが続く。
ディープインパクト産駒は「2-0-1-9」。14年
ミッキーアイル、12年
ジェンティルドンナが勝ち馬となっているほか、11年3着の
マルセリーナ含め、ここで好走した3頭は後にマイルGIを制している。今年は
オーマイダーリン、
サンクテュエールの牝馬2頭が出走予定。後者は半兄に18年ターフクラシックSやウッドウォードSの勝ち馬
Yoshidaがおり、
母ヒルダズパッションも11年
バレリーナSを制するなど重賞5勝の活躍馬だ。
ロードカナロア産駒は「2-0-0-3」。19年
ヴァルディゼール、18年
アーモンドアイ、この2頭の勝ち馬は父系だけでなく、牝系も
Sex Appealのラインという共通点を持つ。今年は
カバジェーロが出走を予定しているが、先述した2頭ほどの血統関係にはないものの、それらと同じファミリーナンバー(8号族のf分岐)に属している点は興味深い。
初出走の種牡馬で注目を集めそうなのが、
ジャスタウェイ産駒の
ルーツドール。半兄には19年
天皇賞(春)、18年
菊花賞を制した
フィエールマンがおり、
母リュヌドールも04年
リディアテシオ賞を制するなど2000〜2500mで活躍していた。
同じく初出走となる
ヘニーヒューズ産駒からは
タガノビューティーと
ディモールトがスタンバイ。前者は半兄に14年
NHKマイルC・2着の
タガノブルグがおり、同じく半兄
アイトーンも18年
若葉Sを制しているため、早期から活躍できる強みがある。