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シンザン記念・G3」(12日、京都)
出世の登竜門として近年、注目が集まっている一戦。
ディープインパクト産駒の牝馬
サンクテュエールが9日、美浦Wで素軽いフットワークを見せた。デビュー前から期待されていた良血馬が、牡馬を蹴散らして重賞初Vを狙う。
状態の良さが伝わってきた。
サンクテュエールは美浦Wで
ファストアプローチ(5歳オープン)を3馬身追走する形でスタート。徐々に差を詰めて、ゴール前で馬体を並べるとそのまま併入。前半から抜群の手応えで進み、最後まで余力を残しながら駆け抜けて、5F71秒6-41秒2-13秒2をマークした。
2週続けて追い切りに騎乗した上野(レースはルメール)は、「先週よりも反応は良かったですし、余裕もありましたね」と好感触。藤沢和師も「動きは良かったよ。心身ともに成長している」とパワーアップを強調。型通りの良化を見せている。
異父兄に米G12勝のヨシダがいる良血。8月の新潟でデビュー戦を快勝。続くアルテミスSは
リアアメリアの2着に敗れたものの、2戦連続で上がり33秒6と鋭い切れ味を発揮している。指揮官は「前走は勝った馬が強かった。ただ、この馬も上手な競馬をしてくれたからね」とレース内容を評価。素質は高く、底は見せていない。
過去10年で牝馬は12年
ジェンティルドンナ、18年
アーモンドアイの2頭が勝っており、ともに三冠馬となった。ここを勝てば一気に注目度は高まる。「楽しみにしてますよ」と師も期待十分。出世レースで存在感を示し、クラシックの有力候補へと名乗りを上げる。
提供:デイリースポーツ