2月の
クイーンカップを経て
桜花賞へと向かう馬たちによる
ステップレース。
シンザン記念ほどではないが、
アエロリットや
プリモシーンなど、のちにマイル戦で活躍する馬も出走馬に多い。中山競馬場のマイルコースで行われるだけに、コース経験も加味しておきたい。
キングカメハメハ産駒の◎
アヌラーダプラは、中山競馬場のマイルコースでデビュー戦を飾った。2戦目は距離を短縮しての平場戦を選んで、33秒3の決め手を繰り出した。半姉
ディーパワンサ(父
ディープブリランテ)は新馬戦・
中京2歳Sに勝って
阪神ジュベナイルフィリーズでは4着。半兄
ガルヴィハーラ(
父ゴールドアリュール)も新馬、特別を連勝して
全日本2歳優駿3着。仕上がりが早い血統だ。母は
シンハライトの半姉。タイプの異なる父を配合されても、高い競走能力をしっかりと産駒に伝えている優秀な繁殖牝馬だ。
同じく2戦2勝○
シャインガーネットも中山競馬場の1600mコースでデビュー勝ちを収めている。ダート巧者のイメージ強い半兄
アドマイヤサガスだが、2歳時は
デイリー杯2歳S2着馬で、3歳春の
シンザン記念4着馬と芝でも良績を遺している。現在の荒れた芝コースはこの馬に味方をしてくれそうだ。
夏の札幌開催以来となる▲
ポレンティアは明け3歳世代が好調な
ハーツクライ産駒。母は愛国のマイル重賞勝ち馬だ。コーナー横のポケットからのスタートとなる札幌競馬場の芝1500m戦は中山マイルコースと似なくもない。洋芝コースだけに時計の比較は出来ないが、レースセンスの良さは十分に示したデビュー戦だった。
中山マイルコースを逃げ切った△
カインドリーは中山競馬場のGI優勝馬
エポカドーロの半妹。前走は距離不足の印象だった。同距離・同コースの
ひいらぎ賞で先行力が活かされた△
スマイルカナと、
つわぶき賞勝ちの△
ペコリーノロマーノ。後者は
ディープインパクトの肌に
ロードカナロア。この組み合わせは
ファンタジストと同じだ。最後に、出遅れた前走でも出走メンバー最速のあがりタイムを繰り出して2着争いに加わった△
チェーンオブラブの名前もあげておきたい。