18日に小倉競馬場で行われる
愛知杯(4歳上・牝・GIII・芝2000m)の舞台となる小倉芝2000m。このコースについて解説していく。なお、本来、
愛知杯は中京競馬場で施行されているが、今年は京都競馬場の改修工事の影響により、小倉競馬場での開催となっている点に注意。
小倉競馬場の芝コースは1周1615m。これは
JRA10場で、福島に次いで2番目に小さい数字だ。ゴール前の直線は293mで、高低差は3m。また幅員が30mと広い点も特徴の一つと言える。
芝2000mは4コーナー脇のポケットからのスタート。初角となる1コーナーまでの距離は470mほどと長く、前半のペースは速くなりやすい。直線の後半から上り、2コーナー過ぎで最頂部を迎える。そこからは下りが続き、残り400m地点からは平坦。
今週から開幕する1回小倉は1〜6日目まではAコースを、7〜12日目はBコースを使用する。したがって
愛知杯は開幕初日かつAコース初日ということになる。
まず基本的な情報として、夏に行われる2回小倉が野芝のみの施行であるのに対し、この1回小倉はオーバーシードによる施行。したがって、夏場よりも時計を要することを頭に入れておこう。
JRAによる14日発表の「馬場情報」によると、芝は「生育は順調で、全体的に良好な状態」とのこと。そして2回小倉終了後にエアレーション作業およびシャタリング作業を実施したことも記されている。芝の生育は良さそうだが、エアレーション作業およびシャタリング作業により差し馬の台頭が見られる馬場になっていても不思議ではない。当日の傾向をしっかりと見極める必要がありそうだ。