19日に中山競馬場で行われる
京成杯(3歳・GIII・芝2000m)の舞台となる中山芝2000m。このコースについて解説していく。
ホームストレッチの右端からのスタート。すぐにゴール前直線から1〜2コーナー中間地点まで5.3mの坂を上る。初角までの距離は405mと長く、すぐに急坂を上る形になるため、前半のペースは落ち着きやすい。中山芝2000mは内回りを使用するため1〜2コーナーのカーブはきつめ。2コーナーから向正面にかけて大きく下り、下り切った後は3〜4コーナーまで比較的平坦が続く。ゴール前直線310mは四大場で最も短いが、高低差2.2mの上り坂が待ち受けている。スタート直後とゴール前、二度にわたって急坂を上ることになるタフな舞台設定だ。
1回中山は全9日間をCコースで施行。前年末の5回中山がAコースでの施行だったため、内側の荒れた芝が6メートル分カバーされる形になる。
京成杯はCコース使用7日目。Cコース使用で回復した馬場が、7日間のレースでどこまで荒れているかの見極めが鍵になるだろう。
月曜日に行われた
フェアリーSは1.34.0で最内枠から
スマイルカナが逃げ切り。これは2009年に
フェアリーSが中山1600mで行われるようになって以来、2011年に
ダンスファンタジアが記録した1.33.7に次ぐ速い時計だ。日曜12Rの1600m戦も2番枠の13番人気馬が勝っており、内・前が優勢だったのは明白だ。
とはいえ、
京成杯までに芝のレースが7鞍組まれている上に、週末の天候も流動的。そろそろ外・差しのターンへと振れる可能性も頭に入れておきたい。