京成杯(GIII・3歳OP・中山芝2000m)に美浦から出走する6頭が、15日(水)と16日(木)にそれぞれ最終追い切りを行った。追い切り後の関係者のコメント。
【1月15日(水)追い切り組】
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クリスタルブラック(牡3・美浦・
高橋文雅)は、坂路コースで
吉田豊騎手が騎乗して併せ馬で追い切り。
吉田豊騎手「前走(新馬・1着)はペースが遅かったですが、ペースが上がるところでもとても反応が良くて楽に上がっていけました。追い切りは今回初めて乗ったので、前走時と比較はできませんが、前の馬を追いかけてリズムよく走ることができて、終いの感じも良かったです。
緩さがまだあるので蹴っぱりがきかずにスタートがモサッとしていますし、道中はじっくり進む馬なので距離延長はプラスでしょう。少しピリピリしたところがありましたので、テンションが上がらないようにしていければと思います。重賞でメンバーは強そうですが、最後は脚を使える馬なので楽しみですね」
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スカイグルーヴ(牝3・美浦・
木村哲也)は、ウッドチップコースで併せ馬で追い切りを消化。
木村調教師
「前走の新馬戦はしっかり勝ってくれましたし、馬は十分に頑張っていると思います。帰厩後もやれることはやっていますし、今朝の追い切りも順調にこなしました。
逃げや追い込み一辺倒と極端な戦法だと先々が大変です。どのような条件でも余裕を持って走れるようになってほしいですね。
距離適性はまだわからない部分もありますが、これまでの調教の感じからは距離が短くなりそうではないですし、長い距離でも対応できるように調整をしています」
【1月16日(木)追い切り組】
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ヴィアメント(牡3・美浦・
鹿戸雄一)は、ウッドチップコースで併せ馬で追い切った。
鹿戸調教師
「前走(未勝利・1着)はうまく流れに乗れていましたし、集中しない面がある馬ですが、ジョッキーがちょうど良いレースをしてくれました。
前走後は山元トレセンでケアをしてもらい、こちらに戻ってきてからも順調です。これまで小回りの札幌コース(新馬・5着)や中山コース(未勝利・3着)の経験がありますので、この舞台も問題ないでしょう。
この馬の母(
ダイワズーム)も管理していて思い入れがある血統ですし、何とかオープン馬にと思っています」
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ゼノヴァース(牡3・美浦・
藤沢和雄)は、ウッドチップコースで併せ馬で追い切り。
「今朝は古馬と併せて追い切りました。時計はそんなに速くはないですが、ハミの取り具合もよくて前向きでした。
東京での2戦(新馬・4着、未勝利・5着)は不利があるなどチグハグなレースでしたが、前走(未勝利・1着)は上手に競馬ができて強い内容でした。前走後は疲れもなくて元気でしたし、ここを目標に調整をしてきました。
前走と同じ中山2000mですが、前走が時計も悪くなくて上手なレースをしましたので、合っていると思います。入厩時から期待していましたので、春のクラシックに進めればと思います」
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チュウワジョーダン(牡3・美浦・
林徹)は、坂路コースで併せ馬で追い切り。
林調教師
「持ち味はしぶとさだと思いますので、中山へのコース代りはプラスに働くでしょう。今週の追い切りも良い動きでしたし、状態も良さそうですね。2000mの距離も守備範囲だと思いますし、重い馬場になって時計がかかるようなら更に良いでしょう」
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ビターエンダー(牡3・美浦・
相沢郁)は、
津村明秀騎手が乗ってウッドチップコースで併せ馬で追い切った。
相沢調教師
「デビュー戦(新馬・3着)はゲートを出ませんでしたが、2戦目の未勝利戦(1着)はうまくスタートが決まりましたし、勝ち時計も良くて期待通りでした。
前走後はソエが出て放牧を挟みましたが、帰厩後は順調です。先週しっかり追い切っていますし、今朝の追い切りの動きも良かったので、良い状態で臨めそうです。前走時はまだ歯替わりしていなかったため、歯にハミが当たっていた影響もあり、内にササるところを見せましたが、歯が抜けた今はその心配はないでしょう。
オルフェーヴル産駒ですが大人しいですし、クラシックを意識して初戦から2000mを選択しました。中山コースも合うような気がしますし、とても手応えを感じています」
(取材・文:佐々木祥恵)