「
日経新春杯・G2」(19日、京都)
下克上だ。格上挑戦の
モズベッロが重賞初制覇。3勝クラスの身ながら、重賞ウイナーらを封じ込んだ。2着に5番人気の
レッドレオン、3着に11番人気の
エーティーラッセンが入った。また、1番人気の
レッドジェニアルは7着、同レース最少体重の出走で注目を集めた
メロディーレーンは9着に敗れた。
とても格上挑戦とは思えなかった。3勝クラスの
モズベッロが鮮やかに差し切り、重賞初制覇。道中は好位のインで脚をため込むと、直線で瞬発力を発揮。先行馬たちを一瞬でのみ込み、後続馬を完封した。
「強かったですね」とテン乗りの池添が驚くほどの勝ちっぷりだった。条件馬でのVは
グレード制が導入された84年以降では5回目。「少し促しながら進めた。走法はハミにモタれるけど、(坂の)下りで
アフリカンゴールドの後ろが取れたので。追いだしてから、長くいい脚を使ってくれた。いい内容だった」と振り返った。
森田師も「きょうのメンバーなら“もしかして”と思ったけど。瞬発力があるし、長い脚も使える」と満足げ。直線で内にモタれたのは、体幹がしっかりとしていないせい。それでも、舌を縛り、ハミを替えるなど、工夫を加えたことが結果につながった。「以前はもっとヨレていた。それでも追えているから、その点は今までと違う点かな」と進歩していることを強調する。
まだまだ伸びしろの見込める
ディープブリランテ産駒。「体が成長途上でハミに頼るけど、その分これからもっと強くなる」と鞍上が将来性を評価すれば、トレーナーも「真っすぐに走れたらもっと強い」と胸を張る。
次走については未定。師は「どの路線で行くのか。オーナーともこれから決めよう、と。距離を延ばした方が掛からないし、もう少し長くていいかもしれない」と今後を模索する。軌道に乗り始めた明け4歳馬が、大舞台を見据えて歩みを進める。
提供:デイリースポーツ