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京都開催の恩恵を受けるのは?/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2020年01月22日(水) 18時00分
 地域の名称を使ったレースタイトルのせいもあるのだろうが、愛知杯を小倉で行ったことがしっくりこなかったように、GII東海S(26日=ダ1800メートル)が京都で開催されるのも若干の違和感がある。

 直線に坂があり、なおかつ東京に次ぐ直線距離(ダート)を誇る左回りの中京から、直線平坦で右回りの京都へ。これだけ条件が替われば、出走馬の走りにも影響を与えることは想像に難くない。こっちの“違和感”のほうが馬券攻略上、重要なのは言うまでもない。

 中京→京都替わりがプラスとは言えないのが1番人気濃厚なインティ。京都で条件戦を2勝しているものの、和田助手は「左回りのほうが折り合いがつけやすい」と漏らす。「速い追い切りをいつも右回りでやっているのもあると思うけど、普段の調教でも左回りのほうが乗りやすい。まあ、本番は次の東京(フェブラリーS)なんで」と続けたとなると…。

 実際、重賞での成績は左回り[2110]に対して、右回り[0002]。他馬の動きにつられてかかってしまい、15着にごう沈した昨年のみやこSの舞台は京都だった。

 一方で、京都開催を喜ぶのはヴェンジェンス陣営だ。もともと左回りは走りがぎこちないところがあり、前走のチャンピオンズC(7着)も直線で手前を替えていなかったという。

「コーナリングの問題でしょうね。稽古でも右回りのほうがスムーズなんです。それに中京はコーナーがきついから、この馬みたいに内を突く器用な競馬ができない馬はしんどい。外をマクったら、さらに外に振られてしまうから」とは担当の大内助手だ。

 中距離路線に転じてからは差す競馬に徹しており、全馬の目標になる強力な先行馬インティの存在は「むしろ流れもそれなりに速くなるだろうし、いてくれたほうが競馬もしやすい」(大内助手)。

 前半のペース次第では、ヴェンジェンスと、これまた京都替わりがプラスに出そうなキングズガードのワンツー? 昨秋のみやこSの再現があるかもしれない。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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