「AJCC・G2」(26日、中山)
凱旋門賞11着からの帰国初戦を迎える
ブラストワンピースが22日、川田を背に美浦Wで最終リハを行った。全くの馬なりながらも、力強いフットワークで直線を駆け抜けた。また、2カ月半ぶりの実戦を迎える
ミッキースワローは調教師を背に美浦Wで単走。こちらも仕上がりの良さをアピールした。
寒風が吹き抜ける美浦W。川田&
ブラストワンピースが、真っ白な馬体の
マサノアッレーグラ(5歳1勝クラス)を2馬身前に見ながら発進した。徐々に差を詰め、直線は内へ。さすがと思わせる力強いフットワークだが、鞍上の手綱はピクリとも動かない。そのままの態勢をキープしたまま、鼻面を並べてゴールを駆け抜けた。
5F68秒5-39秒5-12秒7に、大竹師は「体が重かったので、先週は長めから時計を出したが、今週はエネルギーを蓄えるイメージ。3、4角で前を行く馬に離され加減だったのも、きょうは解消できた。ゴール板まで手綱を抱えたまま走れていたね」と満足そうにうなずいた。
勇躍挑んだ
凱旋門賞は11着。59・5キロの斤量を背負い、経験したこともない極悪馬場に力をそがれた。「ほとんど競馬に参加できなかった。いろいろ原因があった中での敗戦。能力が足りなかったとは思っていない。今回できっちり結果を出せれば」。名誉挽回の一戦に指揮官の声は力強い。帰国後は順調に調教を消化。「このひと追いで体重が絞れてくるかが鍵だが、十分に休養を取って馬は元気いっぱい。それが今回の特徴でしょう」と、改めて仕上がりの良さに太鼓判を押す。
一昨年の
グランプリホース。舞台設定に文句があろうはずはない。「ジョッキーはダクの段階から“雰囲気が良く、イメージ通り”と話していた。(
有馬記念の)内回り、外回りの違いはあるが、直線の急坂は力がいるし、いい結果が出るイメージ」と前を向く。失地回復へ、20年の初戦が間もなくスタートする。
提供:デイリースポーツ