26日に中山競馬場で行われるアメリカジョッキークラブC(4歳上・GII・芝2200m)の舞台となる中山芝2200m。このコースについて解説していく。
中山競馬場の芝コースには内回りと外回りがあるが、芝2200mは外回りを使用する。
中山芝コースは一周1839.7m(外回り)。コース全体の高低差は
JRA10場で最大となる5.3m。
芝2200mはホームストレッチ右端からのスタートし、初角となる1コーナーまでの距離は400mほど。外回りコースを使用するので2コーナーまでは緩やかなカーブとなる。2コーナー過ぎで頂上まで上りきると、あとは緩やかな下りが続き、残り200m地点からは高低差2.4mの急坂を登る。向正面から3〜4コーナーまで緩やかなカーブが続くこともあり、スピードが出やすいコースとして知られている。2度の坂越えに、特徴的なコースレイアウトも相まって、コース巧者の活躍が目立つ。
1回中山は全9日間をCコースで施行。つまり
AJCCはCコース使用9日目=最終日ということになる。
先週の
京成杯でも内を開けて直線に向いていたように、馬場の内側が荒れているのは明白だ。実際、日曜日に行われた芝の後半3レースは、9Rの
プレシャスブルー(6番人気)、11Rの
クリスタルブラック(7番人気)、12Rの
タマモメイトウ(6番人気)と外を回った差し馬が勝利を収めている。
さらに開催が進行する上に、週末の天候は不安定な予報が出ている。現段階でもかなりパワーを要する馬場だが、一層、タフな状態になるのは間違いなさそう。あとは、外伸びの傾向が継続するのか、均一に荒れてバイアスが無くなるのか。しっかりと馬場状態を見極めたい。