「
シルクロードS・G3」(2日、京都)
短距離界に新星誕生だ。3番人気の
アウィルアウェイが、後方から豪快に伸びて重賞初制覇。1月26日のAJCC(
ブラストワンピース)、29日の
川崎記念(
チュウワウィザード)に続き、ワンウイークで重賞3勝を決めた川田は「無事に届いてくれてホッとしています。ハンデ戦で背負わされていた印象でしたが、それでも差し切ってくれました。いい内容でした」と相棒をたたえた。
発馬は良くなかったが、慌てず後方待機。抜群のタイミングで追いだすと、直線では上がり3F33秒7の末脚を引き出し、首、首差の接戦を制した。「とてもいいリズムで雰囲気良く追走できました。加速させながら内との距離を確認し、これなら差し切れると思いました」。1日には自身のJRA通算1400勝を達成。2週連続土日メインVで記録に花を添えた。
半兄で、19年度の
最優秀短距離馬インディチャンプと兄妹でのタイトル奪取。重賞勝ち馬と同じ55キロを背負っての勝利に、高野師は「馬が頑張ってくれました」と最敬礼する。2歳時から素質は高かったが、明け4歳でようやく本物に。「スタートが決まらないときがあるのが今後の課題」としつつも、「心臓は良く、エンジンももともとあったが、それを使える精神力を身につけた。ボディーも頑強になった」と心身の成長に目を細めた。
今後は
高松宮記念(3月29日・中京)や海外の大舞台も見据える。「もう一つ上に行けたら」と師。さらなる高みを目指して-。その意志のあるところに、必ず道は開ける。
提供:デイリースポーツ