「
東京新聞杯・G3」(9日、東京)
3連勝でオープン入りした
ヴァンドギャルドが、再び重賞戦線に戻ってきた。5日に行われた最終リハは馬なりながら申し分のない動き。勢いに乗ってタイトル奪取といきたい。
目下3連勝中と勢いに乗る
ヴァンドギャルドは、栗東芝で単走追い。向正面から軽快な
ステップを踏んで、徐々に加速すると、直線に入って軽く気合をつけられただけで、体を沈めてギュンと鋭く伸びた。馬なりで5F65秒6-35秒0-11秒1と時計も上々で、またがった福永は納得のいく動きに高得点を与えた。
「いいよ。順調に調教を消化できているし、馬が良くなっている感じがある」。体重こそ変わらないが、前走後の休養を挟み、一段とたくましくなっている様子。「実が入って、身のこなしが良くなっている」とパワーアップを実感している。
新馬戦快勝後、いきなり重賞(東スポ杯2歳S)に挑戦して3着。クラシック候補と目されたが、そこから賞金加算できず、1勝馬のままで春を終えた。理由は気性難。イレ込みやすく、ゲートや折り合い面に大きな課題を抱えていた。
ところが、夏休みで心身ともに大きく成長。昨秋は見事に条件戦3連勝を決めた。藤原英師は「だいぶ精神的に落ち着きが出ているし、体もしっかりしてきたよ」と覚醒の手応えを口にする。
鞍上にとっては19年、
インディチャンプで勝っており、レース連覇が懸かる。「
インディチャンプも難しいところがあって、路線に乗れなかった。これからどれだけ良くなるかだけど、インディのようになる可能性はある」。4連勝で重賞の壁を突き破り、G1戦線へ-。マイル界の新星として頭角を現すか。
提供:デイリースポーツ