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【京都記念予想】 勝敗を左右するのは週末の雨予報!? 馬場適性と展開から有力馬のVの可能性を探る/JRAレース展望

  • 2020年02月15日(土) 18時33分
 まずはいつも通り、展開のカギを握る逃げ候補を抽出してみると、アメリカズカップステイフーリッシュドレッドノータスノーブルマーズあたりが浮上してきます。ただし、逃げる可能性ありますが、絶対的にハナを主張したいタイプの馬が不在だけに、とくに競り合う可能性は低そうです。

 可能性としてはアメリカズカップが一番高そうで、ノーブルマーズドレッドノータスがそれに続く形でスローペースが濃厚ですが、日曜日の雨予報の影響で先週以上に時計が掛かってきそう。ペースの割に上がりが掛かってくる競馬で、瞬発力は削がれるレースとなるはずです。

 では、有力各馬を分析していきましょう。まずはカレンブーケドール。前走のジャパンCは極端なイン有利の馬場に恵まれての2着で、この馬の実力に加え、馬場や展開面で大きく恩恵を受けてのレースでした。今年のメンツを考えればもちろん力上位で、斤量53キロも恵まれました。雨が降る馬場とこの頭数、時計を要する競馬もプラスに働きそう。先を考えれば、休み明けでも一定以上の成績を残しておきたいところで、安定感のある馬だけにここでも注目の1頭となりそうです。

 前走のAJCCは、ルメール騎手の好判断が光るレース内容だったステイフーリッシュ。アクシデントがあった馬の影響で後方勢が伸び悩んだこともありましたが、内容のある2着でした。ただし、今回はメンバーレベルが前走以上の印象で、昨年の走りを見てもGI路線ではワンパンチ足りないことを考えても勝ち負けまでは微妙といえます。溜めて伸びるタイプではないだけに、岩田騎手との相性に関してもやや疑問で、若干評価を抑えたいところです。

 前走のエリザベス女王杯は極端な瞬発力勝負に泣かされたクロノジェネシス。とはいえ、この馬らしいレースで一定の評価はできます。雨が降る馬場もプラスに働きそうで、秋華賞のような上がりを要するレース自体も得意といえます。カレンブーケドール同様にここは注意したい1頭で、現時点においても上位3番手以内の印を付けたいと考えています。

 アルメリアブルームの前走、愛知杯は内枠を最大限に生かした騎乗が功を奏したレースで、ほぼ勝ちに等しい競馬で価値のある一戦でした。2走前のエリザベス女王杯でもそれなりの競馬をしており、差し向きの展開となればGIでも十分に通用する逸材です。ここで武豊騎手からの乗り替わりは大きなマイナスといえますが、少頭数で脚を溜めるレースにこだわれば上位進出の可能性もありそうです。

 ドレッドノータスの前走の大敗は非常に残念でしたが、同じ舞台の京都外回りの京都大賞典で勝利しているように得意のコースで再度注目です。ただし、今回は休み明けに加えて斤量は57キロ。昨年以上にメンバーも揃っており、ややレベルの高いメンツでは厳しい競馬が予想されます。ここは評価を落としたい1頭で、今の馬場も坂井瑠星騎手の乗り方にマッチしてないので、次走以降で条件が合致したタイミングで買いたい馬です。

 一方、穴馬候補として考えたいのがアメリカズカップです。雨量次第ですが、時計が極端にかかる馬場はこの馬にとってベストの条件で、雨が降れば降るほど買いたい1頭です。オープン特別でもやや頭打ちの印象ですが、スンナリと先行すれば距離に関しても問題なさそうで、追える和田騎手との相性も良さそう。雨が降れば買い、先週と同じような馬場ならば消しで徹底したいところで、条件合致すれば本命候補の1頭としても検討したいところです。

 以上、それぞれ6頭をピックアップしたうえで、人気になりそうな馬をジャッジしました。基本的にはカレンブーケドールなど牝馬勢優勢のレースといえ、そこに雨が降ったら期待のアメリカズカップが割って入る構図になりそうです。一方で、ドレッドノータスステイフーリッシュといった牡馬の古馬陣は厳しい競馬を強いられそうで、雨が降ったとしても基本的には評価を下げたいと考えています。

 とくに4歳勢に関しては、2020年初戦の結果次第で春の大舞台へのローテーションが大きく変わってくるだけに、非常に重要な一戦となります。したがって、予想に関してもいつも以上に気合いを入れて確実に的中したいと考えています。上記に取り上げたなかで、最も狙い目の◎から最終的な予想を公開する予定なので、ぜひ期待していただければと思います。
(文=倉本匠馬)

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