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【フェブラリーS予想】 人気2頭に潜む“落とし穴”とは? 「負けないオンナ」がインティとモズアスコットをジャッジ!/JRAレース展望

  • 2020年02月22日(土) 17時03分
 昨年のチャンピオンズCの連対馬クリソベリルゴールドドリームは、世界最高賞金総額2000米ドル(約22億円)のサウジCに出走予定。今年の川崎記念で6馬身差の圧勝を収めたチュウワウィザードは、ドバイワールドCを目指し、昨年のJBCクラシックの連対馬もフェブラリーS不出走。

 さらに前哨戦、東海Sの覇者エアアルマスは骨折で戦線離脱。根岸S2着のコパノキッキングは1600mの距離を嫌って、東京スプリントに向かうことになりました。このメンバーなら、インティが昨年のパフォーマンスで走れば勝ち負けが濃厚と思えます。

 インティは昨年のフェブラリーSまで7連勝、それ以降が5連敗という成績。このことから状態面を不安視する声もあります。しかし、レースで見せるスピードや調教の動きなどから、決して状態面は悪くありません。では、なぜ5連敗したのかというと揉まれ弱い馬だからです。

 フェブラリーSまでインティは逃げ、離れた2番手、もしくは外々追走と、揉まれない競馬で結果を出してきました。同馬はスタート後の二の脚がそれほど速くないため、同型馬がいた場合、逃げられない可能性もありました。

 昨年はその点を不安視していましたが、同型馬がハナに立つかの勢いで飛び出しながら、結局、控えたことで、インティのマイペースの逃げ切りが決まりました。自分の好走パターンに持ち込めたことで、GIレースとして申し分のない指数で優勝しました。

 しかし、それ以降は出遅れて揉まれたり、オーバーペースに巻き込まれたりして結果を残せていませんでしたが、前走の東海Sではテンの速いスマハマが出走していた点や、最初の1コーナーで外に張られるのを嫌い、外々を追走することを選択した点を踏まえても、ロスを最小限に食い止めた結果(3着)といえます。個人的にメンバーや枠の並びを考えても、ああ乗らなければ、みやこSの二の舞になった可能性が高く、武豊騎手は最高の選択をしたと見ています。

 また、チャンピオンズCは上手くペースを落として逃げたことで小差の3着を死守しましたが、ラスト1Fで失速したあたりから、距離ベストは1600mといえるでしょう。つまり、インティフェブラリーSで揉まれない競馬、それでいてオーバーペースの競馬にならなければ、勝ち負けする可能性が高まります。しかし、前記の条件を満たせなければ、馬券圏内どころか、掲示板のどこにもいない可能性もあるでしょう。

 一方、初ダートの根岸Sを優勝し、一躍ダート路線の主役級に踊り出たモズアスコットですが、こちらも好走には条件がつくタイプ。ですが、初ダートで勝利した馬というのはエアアルマスのように自身が勝利したクラスよりも、ほとんどの馬が2クラスは上に行きますので、根岸Sでキックバックを食らっても怯まなかったことからも、今後の見通しは明るいといえます。

 ただし、その根岸Sは同厩のドリームキラリがペースを引き上げて、2番手のコパノキッキングを自滅へと誘うなど、前が苦しい競馬になったことも勝因のひとつ。モズアスコットは芝での好走時が、超絶高速馬場を先行か差し、追い込みでの実績しかないために、勝ちに行く競馬をすると脆い可能性があります。また、今年の根岸Sは例年と比較をすると、指数があまり高くもありませんでした。

 安全策を取るのであれば、後方からレースを運んだうえでもう一度、ドリームキラリアシストしてもらう必要性がありましたが、今回は賞金不足で除外。逃げ、先行馬が手薄となった今回、ペースが上がらずに自ら勝ちに行った結果、取りこぼしがあっても不思議ではありません。モズアスコット自身のダートでの能力の天井が案外と低かった場合には、休養明け好走の反動が出る危険性もあるでしょう。

 インティモズアスコットも、今回好走するには“何らかの助け”が必要になります。今回、1番人気、2番人気に支持されるであろうこの2頭が自分のレースができず、自滅した場合には波乱度が高まり、超凡戦でGIII以下の馬でもチャンスが出てくるはずです。
(文=山崎エリカ)

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