3600mで行われる
ステイヤーズSに比べると200mほど短いがタフな東京競馬場を1周半。スタミナと底力を要求されるレースだ。ただし、ハンデ戦。過去10年で4、5歳馬が7勝しているように若い馬にチャンスがあるレースだ。
菊花賞で見せ場を作り、前走の
万葉Sで完璧な勝利を収めた◎
タガノディアマンテ。さかのぼれば
トゥザヴィクトリーらと同牝系という良血ファミリー。祖母の半弟に
CBC賞優勝
ヘッドライナーがいて、半兄
タガノトネールが
武蔵野S優勝、同じく半兄
タガノエスプレッソが
デイリー杯2歳S優勝と和合性が高く、レベルの高いファミリーだ。本馬は昨年春の
きさらぎ賞2着のち、三冠ロードを完走。筋力に優れた
ステイゴールド系であり、馬格にも恵まれていることから55キロを苦にするとも思えない。
長距離重賞の常連〇
タイセイトレイルが逆転を狙う。やや勝ち味に遅いところはあるものの、強敵が揃ったうえに出遅れた
ジャパンCを除けば堅実な成績。プラス14キロの前走はさすがに余裕残しだったかもしれず、1度使われた今回は本来の持ち味であるしぶとさをいかせるはず。成長力のある
ハーツクライ産駒で5歳を迎えた今回は、さらなる飛躍を期待したい。
新興勢力という意味では昨年5月の初勝利から3連勝し、
セントライト記念をはさんで休み明けの
迎春Sで危なげない勝利を記録した▲
オセアグレイトは
皐月賞馬
ディーマジェスティや英・愛ダービー馬で本邦輸入種牡馬
ジェネラスなどと同牝系。母の父バーリは
凱旋門賞優勝サキーの父でもあり、距離に対して不安はなさそうだ。充実期を迎え、重賞初勝利も手が届くところまで来た。
順調に使い込むことができないが7戦4勝の△
バレリオは世界的な名門ファミリーで成長力のある
ステイゴールド産駒、
万葉Sで長距離適性を示した
レノヴァールは長距離に強い
ハーツクライ産駒で、ともに距離を味方に上位進出を狙う。単騎逃げが見込める△
ロサグラウカと、やはりこの距離では見限れない△
リッジマンも抑えたい。