第1回小倉競馬を盛り上げる名物レース。小回りコースで行われるハンデ戦だけに難解だが、近年では昨年の
スティッフェリオ、一昨年の
トリオンフのように小回りに適性が見える馬の台頭が目立つ。先行力と、器用さを要求されるレースだ。
重賞未勝利ながらも57キロのハンデが課せられた◎
ヴェロックスは
皐月賞2着で、ダービー、
菊花賞3着と世代トップクラスの能力を誇る。長い距離にも対応しているものの小倉競馬場の芝1800mはデビュー戦を飾った、相性の良いコースだ。GIIIのハンデ戦に出走してくるとは少々意外だったが、使ってくる以上は負けてほしくない。
この距離で7戦して3勝2着2回3着1回〇
テリトーリアルは
中山金杯の3着馬。56キロのハンデは
ヴェロックスとの比較で楽ではないが、前走と同斤量なら文句も言えない。父は
ガリレオ産駒の欧州2歳チャンピオン。愛ダービー馬トレーディングレザーや
香港ヴァーズで
リスグラシューを破ったエグザルタントなどを出して成功しており、やや痛みが目立つようになってきた小倉競馬場の芝コースはむしろ得意なはず。馬場と上昇度を味方に逆転を狙う。
馬場を味方にという意味では▲
レイホーロマンスも侮れない。すでに7歳となった牝馬だが、今年に入ってからは
万葉S4着、
愛知杯3着と堅実だ。荒れた馬場を得意とする
ハービンジャー産駒で、半兄
スズカデヴィアスは7歳時に
新潟大賞典を勝ち、8歳夏に
巴賞を勝っている。高齢まで活躍できるファミリーだ。
昨年夏の
小倉記念2着△
カデナは久しぶりの勝利を狙う存在。良血で
新潟記念2着△
ジナンボーはここをきっかけに再びGI戦へと挑戦したいところだろう。昨年の2着馬△
タニノフランケル、小倉競馬場を得意としている△
アロハリリーにも注意を払いたい。