昨秋から美浦所属ジョッキーの落馬が多発しているが、そんな中で明るいニュースが。1月5日の中山で落馬し、左橈骨(とうこつ)・尺骨遠位端骨折、左手月状骨骨折、左側胸部打撲のケガを負って休んでいた
三浦皇成騎手(30)=美浦・鹿戸=が、26日に追い切り騎乗を再開した。
4頭の追い切りにまたがり、「違和感なく乗れましたし、思っていた以上に以前と変わりなかったですね」と感触を伝える。そこには、休養前と変わらない三浦の姿があった。
万全の状態で復帰を-。それを自分に言い聞かせてリハビリに励んだ。「休養中は焦る気持ちを抑えるので、いっぱいでした」と振り返る。中途半端な状態では、完璧な仕事はできない。そこにはプロ魂があった。
また、ちょっとした心境の変化も。「ケガをして改めてこの仕事に誇りを持てましたし、素晴らしい仕事ができているという気持ちになりました」と胸を張った。騎手という仕事を俯瞰(ふかん)することで、その魅力を再認識した。
実戦復帰は3月7日の中山を予定。「いろいろな方に迷惑をかけたので、ひとつでも結果で応えられるように頑張りたいです」。3カ月遅れの三浦の1年が始まろうとしている。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ