2月28日、サウジアラビアの首都リヤドのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた騎手招待競走「2020 STCインターナショナルジョッキーズチャレンジ」で総合3位タイの
ミカエル・ミシェル騎手。世界を代表する名手が集まり、男女の斤量差が無い条件で結果を残した。
2日の川崎競馬から日本での騎乗を再開。2勝を挙げて、ハードスケジュールによる疲れを感じさせない活躍を見せた。この日の終了時点で
地方競馬通算16勝(138戦)。勝率11.6%。
そのミシェル騎手が「2020 STCインターナショナルジョッキーズチャレンジ」での体験について語った。
【
ミカエル・ミシェル騎手】
「勝つチャンスの少ない馬が当たったなと思いましたが、そこはできるだけのことをしようと考えました。ポイントを溜めるためには入着することだと思って頑張ってみたところ、うまくいきました。2着だった馬はとてもパワフルで、良い馬でした。
調教師の方から事前に、ここのコースは前に行った方が絶対有利だとは言われました。また、自分でも
地方競馬のレースの
スタイルでやってみようという気持ちがありました。それがとてもうまくいったんです。同じダートと言ってもサウジのは浅く、キック
バックがほとんどありませんので、私にはとても乗りやすくて
地方競馬に比べて簡単な感じがしました。ダート競馬は、フランスやヨーロッパの競馬には無いものですし、馬のタイプも全く違う競馬だと思っていますので、サウジでいい競馬ができたのは
地方競馬での経験のお陰です。私を進化させてくれていると思っています。
あと、サウジでレジェンドと呼ばれるジョッキー達と一緒にレースができたのは、とても貴重な体験でした。アメリカのマイク・スミス騎手とも競り合うことができました。そのとき彼の騎乗姿勢を見て目に焼き付けました。いつか、それが役に立つことがあると思います。引退されたレジェンドジョッキー達ともお話できました。S.
コーセン、C.マッキャロン、M.キネーンさん達です。貴重な勉強をさせて頂きました」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)