3日の川崎競馬第1R(ダ1400m・12頭)は、スタート直後は後方となった
M.ミシェル騎手騎乗の5番人気
ワーグモント(牝3、川崎・
山崎裕也厩舎)が、道中外目を通って徐々に押し上げて第4コーナーで先頭に立ち、最後は内から差し返す2番人気
シェナエンジ(牝3、川崎・
山田正実厩舎)に1馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分34秒4(重)。3着には3馬身差でケール(牝3、川崎・
平田正一厩舎)が入った。
ワーグモント鞍上の
M.ミシェル騎手は、この日7戦1勝2着2回。
地方競馬通算17勝(145戦)2着12回となり、勝率11.7%、連対率20.0%となっている。なお、28日のサウジアラビアでの騎乗においてステッキの使用ルールに抵触したため、2日間の騎乗停止を通達された。騎乗停止期間は3月6日(金)、7日(土)の2日間で、6日の川崎競馬最終日は騎乗ができない。一完歩に2回以上のステッキの使用、という禁止事項に抵触したもの。
【
ミカエル・ミシェル騎手】
「今日はとても満足しています。1勝できましたし、2着も2回ありました。馬たちも皆よく走ってくれました。メインレース(日吉オープン・4歳上OP・ダ2000m)では5着に入りました。関係者の方々に満足していただけたと思います。とてもよい一日でした。
(1Rの勝利では
ガッツポーズが出たが)事前に考えた通りの展開でレースができたので思わず(笑)。
(最終Rの人気馬については)確かに馬は思ったように加速してくれませんでした。でも馬は機械ではないので、そういうこともあります。疲れていることもあると思うので、仕方がないです。
(サウジの主催者から騎乗停止を受けたと)そうですね。サウジのステッキのルールはとても厳しく、私は不幸にもそのルールに抵触してしまいました。サウジでは2回連続でステッキを打つと制裁の対象になります。他の有名な良いジョッキー達が同様の制裁を受けていました。とても残念なことに、私は金曜(川崎競馬)は8鞍予定されていたんですが乗れなくなってしまい、本当に残念で申し訳ないです。次はもっと気をつけようと思います。
残り2日間の川崎競馬では、できる限りのことをしたいと思います。そして勝って、勝つ喜びを味わいたいと思います。」
サウジアラビアでは、馬の福祉の観点からステッキの使用について厳しいルールが適用されており、馬の反応を待たずに次のステッキを打つことを禁じている。サウジC2着の
ミッドナイトビズーに騎乗したM.スミス騎手が、2日間の他のレースでのものなどと併せて合計で11日間の騎乗停止と20万米ドル以上の罰金を課された。他に主なところでは、サウジC4着の
ムーチョグスト騎乗のI.オルティスJr.騎手が合計で10日間、モハメドユスフナギモーターズC2着の
ディアドラ騎乗の
O.マーフィー騎手が2日間のペナルティを受けている。
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)