「オーシャンS・G3」(7日、中山)
調教コースの外ラチ沿いで見ていた厩舎スタッフから「あ〜」とため息が漏れる。主戦のルメールを背にした
タワーオブロンドンは4日、美浦Wで終始掛かって大失速だ。併走馬の
レッドゲルニカ(7歳オープン)を3角過ぎで早々と抜いてしまい、6F78秒0-39秒3-14秒4をマーク。動きを見届けた藤沢和師も「抑え切れない行きっぷりだったな」と苦笑いするしかなかった。
2019年の
スプリンターズS1着以来の実戦。「休み明けはいつもフレッシュ。すごく掛かる」と“お手上げ顔”の鞍上は「さらに体が大きくなったけど、まだ重い。一度使った方がいいかも」と冷静に分析していた。
それでも1月半ばに入厩して、十分過ぎるほど乗り込んできた。指揮官は「多少は体に余裕があるように映るけど大丈夫。気の悪い馬じゃないから(休み明け)初戦からやれる」とG1馬の地力に期待していた。
提供:デイリースポーツ