7日に中山競馬場で行われる
オーシャンS(4歳上・GIII・芝1200m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる3回の馬券絡みは
ダイワメジャーと
アグネスデジタル。2回で
サクラプレジデント、
サクラバクシンオー、
フジキセキ、
アドマイヤムーン、
アドマイヤコジーン、
タイキシャトルが続く。ただし、リピーターが成績を底上げしている傾向にあり、異なる馬で2回以上の好走歴がある種牡馬は
アグネスデジタルに限られる。
初出走の
Raven's Pass産駒は
タワーオブロンドンに注目が集まるが、昨年の
スプリンターズSの勝ち馬であればコース適性は証明済み。
Gone West系種牡馬の産駒としては19年
モズスーパーフレア(
父Speightstown)、16年
エイシンブルズアイ(父
Belgravia)が勝利しており、父系のレース相性も評価できるだろう。
同じく初出走となる
ロードカナロア産駒の
ダノンスマッシュも上位人気と目される。同産駒のコース成績は「3-2-6-29」勝率7.5%・複勝率27.5%、と他コースよりも劣ることは否めないが、自身の19年
スプリンターズS・3着という戦績を鑑みれば大幅に割り引く必要はないかもしれない。
ダイワメジャー産駒は「0-3-0-5」。同産駒からは3年連続で2着に好走している
ナックビーナスが出走予定。中山競馬場はコースを問わずに「4-7-1-1」と高い適性を示しており、4着以下に敗れたのは18年
スプリンターズSのみ。活躍が目立つリピーターのなかでも最たる例といえる存在だ。
オレハマッテルゼ産駒は「1-0-0-1」。今年は18年の勝ち馬
キングハートが3年連続での出走となる。昨年は高速決着に対応しきれなかったが、戦歴からも持ち時計分は走れるタイプ。時計が掛かる馬場になった際にはリピーターとして注目しておきたい。