「
フィリーズレビュー・G2」(15日、阪神)
関東から挑む素質馬に反撃ムードが漂う。
フェアリーSで1番人気を裏切った
アヌラーダプラだが、先週に実戦復帰したばかりの三浦を背に11日、美浦Wで軽やかな動きを披露。コンビ再結成の鞍上は
桜花賞(4月12日・阪神)の切符獲りへ、並々ならぬ意欲を示した。万両賞レコードVの
カリオストロは栗東CWで1馬身遅れも、陣営は内容に合格点をつけていた。
人馬の呼吸をピタリと合わせた。
アヌラーダプラは三浦を背に、美浦Wで単走追い。道中は強い前進気勢をなだめられながら、楽な手応えで直線へ。持ったままでスムーズに加速すると、ピッチ気味の走りが軽快さを増す。最後まで馬なりだったが、小気味よいフットワークで末脚を伸ばし、5F67秒1-38秒9-12秒6を刻んだ。
2週続けて追い切りに騎乗した鞍上は「いつも動きはいいので、きょうはコントロールを重視して。初の輸送を控えているので軽めでしたが、息遣いや体の使い方は良かった」と表情は明るい。デビュー前から素質にほれ込んだ逸材。「大きい舞台でも期待している馬。クラシックという思いがずっとあったし、内容だけでなく勝ちにこだわって乗りたい」と決意がにじむ。
コンビでデビューから2連勝を飾ったものの、前走の
フェアリーS(6着)は落馬負傷で療養中のため、騎乗できなかった。それでも、今月7日に実戦復帰して今回に間に合わせた。「リハビリ中に騎乗依頼を頂き、
モチベーションが上がった部分もあります。実際に乗れるのはうれしい。任せられた以上、結果を含めて内容もいいものにしたい」と力強くうなずいた。
萩原師は「前走は距離が少し長い感じがしたので、距離が詰まることはマイナスではないと思う。いい状態で出走できそうなので、あとはこの馬向きの流れになってほしいですね」と期待する。一度はつまずいた人馬が、桜の前哨戦で再び脚光を浴びる。
提供:デイリースポーツ