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フィリーズレビュー・G2」(15日、阪神)
重賞初制覇&桜の権利獲りを狙う
ヴァラークラウンが12日、栗東CWで活気十分の動きを披露した。目下、未勝利、さざんか賞と連勝中。厩舎の期待を背負う素質馬が、追い切りからレースまで中2日の“必勝ローテ”で、桜候補に名乗りを上げる。
ヴァラークラウンは栗東CWで長めから単走で追われ、前半は折り合い重視で進み、直線に入って
ゴーサインを受けると、ラストは弾むようなフットワークで駆け抜けた。6F83秒8-37秒5-12秒1。
見守った鮫島師は「指示通り。折り合いに少し苦労していたけど、しまいはスーッと伸びて良かった」と合格点をつけた。今回は初めて木曜に最終追い切りを敢行したが、全て計算ずくでのもの。
師は「前走、前々走は水曜追いで土曜競馬だった。今回のレースは日曜日だから、同じような調整過程の方がいいと思った」と意図を説明した。最終リハからレースまでに中2日挟む過程は、連勝中の未勝利-さざんか賞と同じ“必勝ローテ”だ。
キャリア3戦は全て1200メートル戦。今回は初の1400メートルへの対応が鍵となるが、追い切りに騎乗した梛木助手は「乗っている感触からすれば、1F延長なら持ちそうな感じ」と意に介さない様子だった。
まだまだ成長途上の3歳牝馬。その分、秘めたる素質に将来性を感じさせる。「まだエンジンだけがゴツい感じだけど、スピードはいいものがあるし、パワフル。お尻が
プリプリして、後輪駆動のよう。秋は大きいところも」と、仕上げ人も大きな期待を寄せる快速娘が、桜の舞台へ意気揚々と駆け上がる。
提供:デイリースポーツ