約1カ月ぶりに菜七子が馬に乗った-。2月15日の小倉5Rで落馬し、左鎖骨骨折のため休養していた
藤田菜七子騎手(22)=美浦・
根本康広厩舎所属=が14日、美浦トレセンで調教騎乗を再開した。
午前4時。馬場開門と同時に厳しく冷え込んだ暗闇の中、自厩舎の
アースドラゴン(4歳障害未勝利)にまたがり、元気いっぱいに馬場へ飛び出して行った。角馬場からダートのAコースを1周。キャンターで軽く流し、久しぶりの感覚を体に染みこませた。引き上げてきた菜七子は「ほんのちょっと緊張したけど、大丈夫でした。(骨折した鎖骨の)違和感もなかったです」と感想をもらした。
ジョッキーとなって初めて経験した大きなケガ。「多くの人に迷惑をかけてしまった。1日でも早く馬に乗りたい」の一心で、手術した翌日から始まった厳しいリハビリに耐えてきた。この日は1頭のみだったが、日曜は自厩舎の馬3、4頭に騎乗する予定だ。
JRA通算100勝まであと3勝。「ケガする前と(状態は)変わりません。万全の状態で(競馬に)乗れるように調整していきたい」とキッパリ。20日の中山競馬での実戦復帰に向けて、臨戦態勢を整えていく。
提供:デイリースポーツ