3月30日(月曜日)に公開調教が行われた後、4月1日(水曜日)にフロリダ州のガルフ
ストリームパーク競馬場で開催される予定だった「ファシ
グティプトン・ガルフ
ストリームパーク2歳セール」が、中止されることになった。主催するファシ
グティプトン社が13日(金曜日)に発表したものだ。
19年の当セールで購買された
ナダル(牡3、父ブ
レイム)が、3月14日に
オークローンパークで行われたG2レベルS(d8.5F)を制してデビューから無敗の3連勝をマークし、
ケンタッキーダービーの有力候補に浮上するなど、北米競馬界における極めて重要な流通経路となっているのが「ファシ
グティプトン・ガルフ
ストリームパーク2歳セール」だ。既に今年の上場馬も発表されており、G1ヴァニティH(AW9F)勝ち馬バイラマの3番仔となる牡馬(父
カーリン)や、昨秋のG1
シガーマイル(d8F)勝ち馬スパントゥランの半妹となる牝馬(父フロステッド)など、選りすぐりの2歳馬179頭が上場を予定していた。
だが、多くの購買者と販売者が会場に詰めかけるセールは、コ
ロナウイルス肺炎の感染が拡大している現状を鑑みると、開催すべきではないとの結論にいたったものだ。
このセールに上場を予定していた馬たちについて、ファシ
グティプトン社は、5月18日と19日にメリーランド州で開催される「ファシ
グティプトン・ミッドランティック2歳セール」にスライドして上場することを基本線に、販売側と協議すると発表している。
(文:合田直弘)