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【阪神大賞典】天皇賞・春への最重要ステップ、好走の条件とは/JRAレース展望

  • 2020年03月17日(火) 06時00分
 3月に開催されるようになった87年以降で、阪神大賞典天皇賞・春を連勝した馬は11頭。最重要の前哨戦として、長い歴史を持っている。ただ、以前と比べて長距離路線の層が薄くなってきたこと、17年から大阪杯がGIに格上げされたことが影響して、出走メンバーのレベルは低下傾向にある。

1.中距離で戦えるスピードが必要

 昨年2番人気で6着のリッジマン、18年2番人気で4着のアルバートなど、近走の実績が長距離に偏っている馬はスピード不足から苦戦を強いられている。長距離適性はもちろん必要だが、中距離でも走れるスピードも同時に要求される。

2.先行力より後半の脚

 昨年の勝ち馬シャケトラは2周目2コーナーから[9-2-2]と位置取りを徐々に上げての勝利。一昨年のレインボーラインも[9-8-4]、17年のサトノダイヤモンドも[8-8-4]、16年のシュヴァルグランも[7-7-4]と、2周目に入ってから動いていく競馬をした馬が勝利している。対して、2周目2コーナーで4番手以内だった馬の連対は過去5年でゼロ。

3.内回り・小回り実績に注目

 過去10年の勝ち馬はすべて、小回り・内回りコースの芝1800m戦以上で勝利した実績があった。2着馬についても、10頭中8頭がこの条件をクリアしている。コーナー6回でゴール前の直線が短いというコース設定なので、不器用なタイプは苦戦傾向にある。


 レノヴァールはここ2走の長距離でいずれも上がり3位の末脚を発揮しており、3・4着に敗れてはいるが適性は見せている。これまでの4勝中3勝を内・小回りであげているように、今回のコース替わりはプラスだろう。前進を期待したい。

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