スマートフォン版へ

【勝負の分かれ目 スプリングS】ヒューイットソン騎手の迷いのない騎乗で、良血ガロアクリークが重賞初制覇

  • 2020年03月22日(日) 19時20分
 今年で69回目を迎えたスプリングステークスは、ナリタブライアンが制した1994年以来の出走馬10頭という少頭数となった。

 アオイクレアトールがハナを切り、エン、シルバーエースらがつづき、正面スタンド前を抜けて行く。

 ライル・ヒューイットソンのガロアクリークは5番手の外目につけた。

「メンバーは強かったが、追い切りの動きがよかったので、いいフィーリングで、自信を持って乗ることができました」とヒューイットソン。

 1、2コーナーを回りながら、1番人気のヴェルトライゼンデガロアクリークを内からじわっとかわし、5番手で向正面へ。

 先頭からヴェルトライゼンデまでは5馬身ほど。その2馬身ほど後ろでガロアクリークは折り合っている。

 向正面なかほどで、後方に控えていたミルコ・デムーロファルコニアが外から一気に進出し、先行馬に取りついた。

 前半800m通過が50秒5、1000m通過は1分3秒2。

 道中で動いたデムーロも、サクセッション三浦皇成も、そしてヒューイットソンも「流れが遅かった」と口を揃えるスローだった。

 3、4コーナーで馬群が一気に凝縮され、外からサクセッションがマクるように上がっていく。遅れまいと、その内に併せてガロアクリークもスパートをかける。

 6頭が雁行状にひろがり、直線へ。

 そのなかから抜け出したのは、外から2頭目のガロアクリークだった。内からヴェルトライゼンデが盛り返してきたが、これを1馬身1/4突き放してフィニッシュ。デビュー4戦目で重賞初勝利を挙げた。

「距離は2000mまでが限界だと思いますが、次も、能力でカバーしてくれると信じています」とヒューイットソン。4コーナーで引かずに上がっていく迷いのない騎乗でJRA重賞初制覇を遂げた。

 ガロアクリークは、3代母が仏GIサンタラリ賞、4代母が凱旋門賞の勝ち馬で、近親にブリーダーズカップ・マイルを3連覇したゴルディコヴァがいる良血だ。

 皐月賞のみならず、マイル戦線でも活躍が期待できる新星が現れた。

(文:島田明宏)

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す