「
高松宮記念・G1」(29日、中京)
他を圧倒するスピードを武器に、
グランアレグリアは19年の
桜花賞を筆頭に通算6戦4勝と、抜群の成績を残している。マイル路線を中心に使ってきた昨年までとは一転して、今年始動戦は初の芝1200メートル戦を選択。短距離路線の主演女優を狙う快速馬は、27日朝も軽快な動きを披露した。
美浦坂路をゆったりと駆け上がり、4F56秒7-42秒1-13秒9をマーク。25日の追い切り後も、極度にテンションは上がらず、体調面はすこぶるいい様子で、藤沢和師も「ここまで順調に来ている」と、にこやかに話した。
前走の阪神Cは初の1400メートル戦だったが、後続に5馬身差をつけて圧勝。「(
高松宮記念の)前に1400メートルを使っているのが一番いい」と、うなずく。楽観はしていないが、この一戦の内容があるからこそ、ス
プリント戦にも胸を張って挑める。
ディープインパクト産駒からは数々のG1馬が誕生したが、ス
プリントG1馬はおらず鬼門だ。
高松宮記念でも16年
ミッキーアイルの2着が最高。ディープの
父サンデーサイレンスの産駒もその傾向が強かったが、02年の
スプリンターズSで
ビリーヴを皮切りに計6勝を挙げており、通用してもおかしくない。
週末の天気は雨予報で、道悪が予想される。指揮官は「どの馬も同じ条件だし、謙一は(大舞台で)乗り慣れた騎手だから」と、勝負強い鞍上の手腕に期待する。決まった4枠8番にも「真ん中でいい枠」と、不満なし。ス
プリントの頂点に立ち、父にタイトルをプレゼントする。
提供:デイリースポーツ