「マーチS・G3」(31日、中山)
1番人気の
スワーヴアラミスが驚異の粘り腰を発揮。待望の重賞初制覇を成し遂げ、
父ハーツクライに10年連続のJRA重賞Vもプレゼントした。
スタートでやや後れを取ったが、すぐに立て直して3番手を追走。4角入り口で先行する2頭に並び掛けると、早々にかわして先頭へ。最後は外から猛追する
クリンチャーとのたたき合いを制した
藤岡康は「少し反応が鈍かったので、道中は気合をつけっぱなし。直線も終始、内にモタれていたので修正しながら。よくしのいでくれました。ポテンシャルが高く、いい根性をしてますね」とホッとした表情で振り返った。
降雪により2日延期となった一戦。関西馬は競馬場に残って、レースに備えた。馬場入りはせず、出張厩舎内で午前と午後の2回に分けて長めの運動に終始。この日の馬体重は前走から増減なし。須貝師は「難しい調整になったけど、ジョッキーと厩務員が考えに考えてくれた。いい状態に仕上がった」と感謝を口にした。
次走は未定だが、トレーナーは「5歳になって脂が乗ってきた。まだまだ良くなってくるよ」と目を細め、次なる
ターゲットへ、うれしそうに思案していた。
提供:デイリースポーツ