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上原佑紀調教助手
(今朝の追い切りについて)
「
大阪杯に(賞金的に)出走可能かどうかがわかるのに少し時間がかかったため、先週の時点で少し調整が遅れていましたので、今週はしっかりと追い切りをしたいと思っていました。今日は直線で
サトノソルタス(牡5・OP・
大阪杯出走)と併せたら、2頭とも熱くなってしまって、予定よりは(時計が)少し速くなってしまいました。
ただこの馬は稽古でも折り合いを少し欠くような面があるのですが、今日は助走では折り合いがスムーズでしたし、直線良い形で併入できたので、フォーメーションとしては良かったと思います」
(前走の
小倉大賞典・GIII・3着からここまでの過程は?)
「前走は少し馬体が太めの感じで出たのですけど、それでも悪くない内容でした。気性が難しいところがあるのですが、前走はシュタルケ騎手が乗って集中力を切らさずに最後まで走ってくれたということで、精神面の成長が窺えました。
中間は先ほど言ったように
大阪杯に出走できるかどうかわかるのが遅かったので、3月14日とウチの厩舎にしては少し遅めの帰厩となりました。ただ前走重めだった分、少し絞れて、この中間は順調に調整できています」
(どのくらいの馬体重での出走に?)
「前走は500キロで出走していて、昨日の時点で500キロなので、前走よりは輸送の分、少し減るとは思うのですが、ほぼ変わらない状態でいけると思います」
(これまで先行して結果を出すレースが多いが?)
「位置取りや作戦は調教師やジョッキーで後日決めると思いますが、気性に難しい面がまだ残るので、まずは精神的に安定させて、競馬前からしっかり能力を出せるコンディションに持っていって、レースでは最後まで集中して走るということを念頭に置いて調整を進めています」
(初めての阪神と距離の2000mは?)
「阪神競馬場は
ディープインパクト産駒ですし、適性は劣るということはないと思います。距離の2000mも結果が出ていますし、良いと思います」
(鞍上は
藤岡佑介騎手になるが?)
「
藤岡佑介さんはウチの厩舎の馬によく乗ってくれているので、調教師とのコミュニケーションもよく取れていますし、馬の能力を引き出してくれるのではないかと期待しています」
(輸送のプランは?)
「ウチの厩舎のスタンスとしては、日曜出走馬は基本的に日曜日に追い切るのですが、今回は阪神競馬場に輸送ということで、輸送を金曜日に予定しています。
土曜日に阪神で乗って調整をしたいので、今日追い切ったという形になりました。
藤岡佑介騎手が今回初めて乗るので、土曜日の調整は藤岡(佑)騎手に乗ってもらって感触を確かめてもらうという段取りになっています」
(最後に意気込みを)
「この馬の最大の魅力は血統です。
父ディープインパクトに
母アパパネという、とてもロマンのある血統なので、突然パフォーマンスを上げる可能性もあります。まだキャリア9戦で底を見せていないので、僕たちも楽しみにしています。
相手は強くなりますけど、血統の魅力を競馬で最大限に発揮できれば通用する可能性は十分にあると思います。応援よろしくお願いします」
(取材・文:佐々木祥恵)