「
桜花賞・G1」(12日、阪神)
受けて立つ。そんな立場ではもうない。多くの支持を集めた
阪神JFで6着に敗れてから4カ月。ダイレクトに桜へと歩みを進めた
リアアメリアが、挑戦者として攻めの姿勢を貫いた。
最終リハは8日、栗東CWでの3頭併せ。先行する僚馬を
ターゲットに弾むようなフットワークを繰り出し、しびれるような手応えのまま直線に向くと、内から静かに脚を伸ばして併せた
リーガルマナー(3歳1勝クラス)と併入、
マックス(3歳未勝利)に0秒5先着した。
しっかりと我慢の利いた内容で6F81秒4-37秒4-11秒9。「順調にここまで来ているので、何より普通に走ってくれれば。普通に走る気持ちになってくれるかが唯一の課題」。感触を確かめた川田は、パートナーの今をこう伝えた。新馬戦を圧勝。2戦目のアルテミスSでは、のちの
シンザン記念覇者
サンクテュエールを寄せ付けなかった。
阪神JFは不本意な形となったものの、能力の高さは疑いようがない。
前回はゲートが開いた際、気持ちが途切れてしまったという。それを踏まえ、この中間は丹念にゲート練習を繰り返してきた。片山助手は「いろいろなことに対応できるような調教、調整をしてきました。やりたいことはやれたと思います。まずはゲートを五分に。我慢することも覚えてきましたからね。カイバ食いもいいですし、本来の姿に戻ってきました」と仕上がりの良さを強調した。鍛錬を重ねて反撃の舞台へ。桜舞う仁川で信じた末脚を放つ。
提供:デイリースポーツ