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桜花賞・G1」(12日、阪神)
スマイルカナが堂々の逃げ宣言だ。高橋祥師は「どの枠に入っても行くつもりだったが、ここ(2枠3番)ならもちろん行きますよ」と力強く言い切った。作戦を決行するのに、こんなにいい条件はない。
状態も上昇気配だ。8日の最終追い切りは、美浦Wで馬なりのまま軽快な動きを披露。10日は予定通りに美浦の角馬場で軽めの調整にとどめたが、小柄な馬体を大きく見せているのは好調の証し。不安なく大一番を迎えることができる。
これまでの3勝全てが逃げ切り。特に重賞初制覇を飾った2走前の
フェアリーSは圧巻で、後続に影さえ踏ませず、2馬身半差をつける快勝劇だった。
前走の
チューリップ賞は7着に敗れたが、4、5番手に控える形で持ち味が発揮できなかった。指揮官も「前走は初めてのジョッキーだったから戸惑ったのだろう」と敗因を分析し、「今回は3度勝っている柴田(大)ジョッキーだし、あとは
フェアリーSのような競馬ができれば、チャンスはあると思う」と、巻き返しへ自信をのぞかせた。
提供:デイリースポーツ