トレセンで取材していると、通りがかっただけで「なんだあれは!?」と目を引く馬がいるものです。そして、そういう馬は実はスターホースだったりします。
今週、思わず目がいってしまったのは
桜花賞の有力候補の1頭である
レシステンシアでした。
白目のある顔、ということもあるのでしょうが、カメラを向けると実に気高い視線でしっかりこちらを見つめるのですよ!実に堂々として他にもカメラがいたのですが、まったく動じることなく。全部のカメラに向かってカメラ目線を送ったんじゃないの!? と思えるほどゆっくりと周囲を見渡しながら、しっかりとした足取りで歩いていきました。
武豊騎手が騎乗しての追い切りも実に良かったですね。
「軽く伸ばしただけであれだけの時計が出ましたから。改めてポテンシャルの高さを感じました」としっかりとした手ごたえを感じているようでした。
松下師も「いい動きでした。時計は速かったけど、無理をして出していないですから」と納得の表情。
前走の
チューリップ賞は3着でしたが「久々でしたし、使ってよくなるタイプ」(松下師)と、陣営はあくまでも
桜花賞での状態アップを見越していました。
新型コ
ロナウイルス感染拡大の影響を受けている昨今、
武豊騎手の言葉が心に染みます。
「本当に今大変な状況ですけど、我々は競馬を通して、テレビやラジオで多くの方が競馬で楽しんでいただけると思って全力で騎乗するだけなので。なんとか少しでも楽しんでいただいて、勇気を与えられるようなレースができればと思います」
見ごたえある
桜花賞になりますように、テレビ越しに心よりお祈り申し上げます。
(取材・文:花岡貴子)