「
アンタレスS・G3」(19日、阪神)
信じた末脚が光を放った。後方に控えていた
ウェスタールンドが、アッと言う間に先行集団をのみ込んでいく。直線でのしびれるような13頭抜き。驚異のラストスパートを決めて、初の重賞タイトルをつかみ取った。
「きょうは後ろまで下げて、この馬の
スタイルでと決めていました。やはり能力が高いですし、この
スタイルが爆発力を引き出せますね」。藤岡佑の迷いなきエスコート。8歳の春に、価値ある1勝だ。
ダート重賞初制覇となった佐々木師は「3〜4コーナーでは驚きましたし、本当にびっくり。担当者がとてもいい状態に仕上げてくれていましたね」とねぎらいの言葉をかけた。今後は、
帝王賞(6月24日・大井、ダート2000メートル)を
ターゲットに定めるもよう。さらなる大舞台で遅咲きの大輪を咲かせる。
提供:デイリースポーツ