「マイラーズC・G2」(26日、京都)
香港遠征を断念し、ここへ照準を切り替えてきた
インディチャンプ。栗東坂路での最終追い切りは後れを取ったが、しっかりと負荷をかけられ、体調アップをアピールした。2019年の
最優秀短距離馬として、負けられない一戦に挑む。2つ目のタイトル奪取に燃える
フィアーノロマーノは、同じく坂路で迫力満点の動きを披露した。
インディチャンプは当初、
中山記念から香港参戦を予定していたが、新型コ
ロナウイルス感染拡大の影響で香港遠征を断念。ローテーションを変更し、当レース参戦を決めた。
栗東坂路での最終追い切りは22日、来週の
天皇賞・春に参戦予定の
ダンビュライト(6歳オープン)を相手に闘魂を注入された。スタートから併走状態で12秒7-12秒5-12秒0と速いラップを刻む。さすがにラストは息が上がり、1F13秒6と失速したが、しっかりと負荷がかけられたのは一目瞭然だ。
「併走相手の騎乗者とは体重差が6キロぐらいあったのであの形になりましたが、動きは悪くなかったですよ」と音無師がうなずけば、騎乗した生野助手も「先週は馬場が重くて速い時計を出さなかったので、今週は目いっぱいに追いました。このひと追いで余裕のあった馬体が引き締まってくれれば」と前向きに語った。
前走の
中山記念は休み明け&斤量58キロに加え、距離も1F長い1800メートルでの一戦だっただけに、4着でも悲観することはない。今回も斤量は同じだが、距離はベストのマイル戦。19年のJRA
最優秀短距離馬として、この舞台でぶざまなレースは見せられない。
鞍上は先週の
皐月賞で
コントレイルをVへと導いた福永。「先週に騎乗して、動きの良さを確認しました。
中山記念を使っている分、昨年とは違う。昨年は折り合いに不安があったけど、前走は1800メートルでも大丈夫でした」と前向きだ。
昨19年は4着に敗れているが、その後にG1タイトルを2つ手に入れ、ひと回りもふた回りも成長した姿で臨む今年。きっちりと威厳を示して、連覇が懸かる
安田記念へ歩みを進めたい。
提供:デイリースポーツ