「マイラーズC・G2」(26日、京都)
近況は成績が振るわない
ランスオブプラーナだが、もともと3歳時には
毎日杯を制した実力の持ち主。同型馬の回避もあって、ここはハナ切りが濃厚なメンバー構成。開幕週の絶好馬場を味方に、有力馬を完封。果敢な逃走劇で波乱を演出する。
関西は桜舞う阪神開催が終わり、舞台は新緑が映える京都へ。当レースは、今開催の開幕週に施行されるようになった12年以降、逃げ馬の活躍が目に付くようになった。京都移設初年度から
シルポートが3番人気で逃走V。15年は
サンライズメジャー、19年は
グァンチャーレが、ともに5番人気で2着に逃げ粘っている。
恐らく、今回逃げるのは
ランスオブプラーナ。ここまでのキャリア13戦のうち、半数以上の7戦でハナを切り、3歳時には逃げて
きさらぎ賞3着、
毎日杯Vという実績がある。
その
毎日杯以降、なかなか逃げることができずにスランプに陥っていたが、前走に復調の兆し。デビュー3戦目以来、久々にコンビを組んだ太宰が敢然とハナへ導くと、最近では見られなかった粘り腰を発揮した。「特に指示はなかったけど、そういう馬だからね。行った方が持ち味が生きると思って。今回も行った方がいいと思うし、開幕週の馬場はいいはずだから」と、この馬のベストパフォーマンスを引き出す構えだ。
最初に乗ったのは3歳1月。「あの時はまだ緩さが残っていたね。でも、前走では芯が入っていて成長を感じたよ」とジョッキー。
ワイドファラオの回避により、絡まれることなくマイペース逃げが打てるメンバー構成。最近の成績からマークも薄く、開幕週の馬場も味方につけられる。アッと驚く逃走劇で、有力馬撃破のシーンがあるかもしれない。
提供:デイリースポーツ