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ローラS・G2」(26日、東京)
先週までに22勝をマークし、関東では田辺と並んで勝ち星2位と奮闘する
横山武史騎手(21)=美浦・鈴木伸。デビュー4年目を迎えて、グングンと力をつけている関東の若武者が、
ウインマリリンとともに待望の重賞初制覇&昨年のダービー以来となる2度目のG1挑戦を目指す。
2019年はキャリア最多の58勝(地方を含む)をマーク。今年はそれを大きく上回るペースで勝ち星を量産している横山武。好調の要因を聞くと、「一番は周りの方々のおかげですね」と屈託のない笑みが返ってきた。
父はご存じ、JRA通算2793勝(先週終了時点)を挙げるトップジョッキーの横山典。その三男で、長男の和生も現役ジョッキーという“競馬ファミリー”。デビュー4年目を迎え、その持って生まれた才能が花を開きつつある。
ただ、そればかりではない。本人の強い向上心も後押しする。それが騎乗
スタイルの改造だ。自身の体つきに目を留めたトレーナーの助言から、日本で主流のブレの少ない
アメリカンスタイルから、膝を支点としたダイナ
ミックなアクションのヨーロピアン
スタイルへ変更した。
「洗濯機の回転を左旋回から右旋回に変えるようなもの」と笑ったが、「簡単に言うと馬に対しての圧のかけ方が違うんです。これが大変で、時々ゴッチャになることもあるんですけどね。多少は馬を動かせるようになりました」とはにかむ。
フ
ローラSでは、
ミモザ賞で2勝目をマークした
ウインマリリンと3度目のコンビ。「前走は雪で延期の影響もあったのに、あれだけ強い勝ち方。改めて能力の高さを確認しました。東京コースも合っているし、チャンスですね。でも、力まずに自然体で」と声を弾ませる。11日の
ニュージーランドTでは、
ウイングレイテストで自身最高の重賞3着。「これからも、おごらずに精進していきたい」。関東の若武者は、着実に
ステップアップしている。
提供:デイリースポーツ