第55回を迎える
オークストライアルの
フローラS。当初は1800mで施行されていたが、
オークストライアルの意味合いを明確にする目的で1987年から2000mへと距離が延長された。当レースの2着馬まで
オークスの優先出走権が付与される。今年は母系に
ダイナカールや
エアグルーヴがいる
スカイグルーヴと
レッドルレーヴ、
ブラストワンピースの半妹の
ホウオウピースフルなど良血馬が顔を揃え、それらの馬たちの走りに注目が集まっている。
◎の
スカイグルーヴは、東京2000mで新馬戦で同じ日に行われた
百日草特別を上回る好タイムを叩き出し、後続に5馬身差をつける圧勝劇を演じた。2戦目は正攻法の競馬で牡馬相手に2着とここでもポテンシャルの高さを示している。開幕週の馬場で、この馬のスピードを遺憾なく発揮できそうだ。
○に
ホウオウピースフル。新馬、特別(
百日草特別)と連勝して臨んだ前走の
クイーンCでは6着と掲示板を外したが、この馬にはマイルの流れが忙しかった。距離延長と東京コースに替わる点はプラス。放牧を挟んで心身ともに成長も窺える。鞍上がレーン騎手というのも心強い。
▲の
レッドルレーヴは前走の
フラワーCで2着。今回1ハロン前走から距離が延びるが、東京の2000mの新馬戦で2着になっているように、距離は問題ないだろう。血統的にもまだ奥がありそう。
△は3頭。まず一頓挫あってレース間隔があいている
エレヴァテッツァ。兄弟馬に活躍馬が多い血統馬で、新馬戦は出遅れて3着だったが、2戦目ではスタートも決めて、終いしっかりと脚を伸ばしての内容のあるレース振りでの勝利だった。このレースに向けては順調に調整が進められており、上位争いしてもおかしくない。
前走の
フラワーCでは不利があって12着の
ショウナンハレルヤは、東京の
セントポーリア賞での勝ちっぷりが良く、スムーズなレースができれば前走のようなことはないだろう。
東京の
クイーンCで、勝った
ミヤマザクラから0秒1差の3着の
セイウンヴィーナスにも注目。
2枚の
オークスへの切符を目指して、熾烈な戦いに17頭の牝馬たちが挑む
フローラSは、4月26日(日)15時45分発走。
(文=佐々木祥恵)