「天皇賞(春)・G1」(5月3日、京都)
復活を期す17年
菊花賞馬
キセキは29日、栗東CWで闘志あふれる走りを披露。戦う準備は整っている。
前哨戦の
阪神大賞典で、大きく出遅れて7着に終わった
キセキ。しかし、負の記憶は引きずっていない。力感に満ちたフットワーク、研ぎ澄まされた馬体、あふれる闘志。最終追い切りでも「らしさ」は健在だった。栗東CWでの単走追い。5F66秒1-38秒1-11秒9を、馬なりで計時して戦う準備を整えた。
角居師は「先週動かしてあるので、あとは状態の確認だけを。動かしにはいっていないのですが、スイッチが入っていい状態です」と話した。
15日、課せられたゲート再審査を、新たにペアを組む
武豊を背にクリア。「スタートと折り合いが大きな課題となりますが、あまり先入観を持ち過ぎないように、自分の感覚も大事に乗りたいと今は思っています」と胸の内を明かす天皇賞14勝(春8勝、秋6勝)の名手とともに、この中間は確認しながら向き合ってきた。
いざ、17年
菊花賞以来となるG1勝利へ。「ユタカマジックで奇跡を見たいと思います」。師はこう締めくくり、復活への道筋をレジェンドに託した。
提供:デイリースポーツ