スマートフォン版へ

【かしわ記念展望】 過去の傾向から振り返る4つの攻略ポイント、今年はモズアスコットに注目

  • 2020年05月03日(日) 11時00分
 5月5日に第32回かしわ記念(4歳上・JpnI・ダ1600m・1着賞金6000万円)が船橋競馬場で行われる。上半期のダートマイル王決定戦という位置づけで、過去10年のデータから、攻略ポイントを見ていくと次の4点が挙げられる。

(1)堅めだが上位は拮抗
(2)JRA勢にほぼ絞れる
(3)理想の脚質は好位からの差し
(4)騎手は武豊とC・ルメール

 堅めだが上位は拮抗で、1番人気は〔1.3.4.2〕、2番人気は〔6.0.1.3〕、3番人気は〔2.1.1.6〕。確かに基本的に堅めだが、1番人気は平成22年エスポワールシチー以来勝っていない。昨年もゴールドドリーム(2人気)が、インティ(1人気)を逆転していたように、有力馬の比較がポイントとなる。

 データからはJRA勢にほぼ絞ってよく、これまでJRA9勝、2着8回、3着9回。ワン・ツー・スリーがここ10年で5度あり、しかも近3年すべてそれで決まっている。地方勢好走は、2010-12年フリオーソが2,1,2着、15年ハッピースプリントが3着、16年ソルテが2着。いずれも当時南関東超A級クラスであった。今年出走するメンバーが上記の馬たちと比肩するかどうかがポイントだろう。

 脚質は好位差しが理想。過去10年、連対20頭の戦法は、逃げ6、先行8、追込1。4角6番手以降からの連対は2017年コパノリッキー(1着)一例しかない。一方で逃げた馬は近10年11,2,2,2,2,8,2,3,2,6着と惜敗ケースが目立っている。昨年インティ(3角先頭)も似たパターンで、勝ち切るには好位差しの脚質が理想といえる。

 騎手は武豊&ルメール。大きな癖がないとされる船橋コース千六だが、ベテラン名手・武豊騎手は、創設2年目1997年制覇(バトルライン)など過去3勝、さすがの腕をみせている。対してC・ルメール騎手は一昨年、昨年とゴールドドリームで2連覇と、いいフィーリングでここに臨めるだろう。両者の手腕も大きな見どころと言っていい。

 出走有力馬で注目したいのはモズアスコット。馬群の真ん中、厳しい位置からあっという間に突き抜けたフェブラリーS。ごく素直、客観的に、別次元の強さを感じた。芝ダート・GI制覇は、アドマイヤドン(JBCクラシック3勝)以来。馬自身それだけのポテンシャルを持っており、むろん鞍上・ルメールにも信頼感を寄せたい。

 サンライズノヴァも侮れない。8勝中、千六で5勝。とりわけ上がり35秒7、究極の切れをみせた南部杯からは、心身両面いよいよ円熟、完成期の印象を受けた。父ゴールドアリュール、威風堂々の好馬体で、今回武豊騎手の手綱にも興味が大きい。

 7戦6勝、内GI・4勝の天才型・ルヴァンスレーヴも楽しみでしかない。一貫道中スムーズな折り合い、GOサインから一気に弾けるレースぶりで、ダート界のディープインパクトといっても誇張ではない。長いブランクを能力でどう相殺するかだが、本来仕上がり早だけに期待は大きい。

(文=日刊競馬・吉川彰彦)

かしわ 記念はネットで楽しめGWスペシャルキャンペーン>>
◎的中で豪華賞品が当たる!予想大会&大抽選会>>
船橋競馬完全攻略!全レース予想印無料公開!>>
※予想印の公開は5/4からとなります。

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す